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フォークリフトの資格「フォークリフト技能講習」を取得するぞ③ [資格]

8:30に練習所に集合。
きれいな事務棟だ。建てられて数年といったところか。
受け付けを済ませ、二階の教室に入る。

年明け早々なので10人に満たないぐらいじゃないかと
勝手に想像していたのだが、ざっと見たところ30人ぐらいいる様子。
若い姉ちゃんが1人いた。それ以外は全て男。

初日は学科のみで、講習時間は8:30~17:30。
普通自動車運転免許を持っていない人はもっと学科講習時間が必要らしい。

申し込み時に受け取ったテキストを使用し、講義スタート。
フォークリフト講習テキスト2.JPG
まずは早口・語尾がゴニョゴニョな人が法規を講義。
かなり駆け足でスピーチ。
「もう少しゆっくり話してくれ」旨、注文付ける人もあるほど。
後で知ったが、この講義した人が所長らしい。

続いて講義する人が交代し、学科の教習開始。
「チルトがう~んと大事。水平が出せるか出せないか。
 フォークリフトの仕事はチルトで決まるよ~。」
「荷物をリフトアップしたまま、走って曲がったらどうなるか?
 うんまかっちゃうよね~?※ それじゃあダメだいね~」
などと梃子の原理などを講義する。
声がはっきりしていて、説明が分かり易かった。
  ※うんまける=ぶちまける、の群馬の方言。

荷物をフォークの先端に載せれば、梃子の原理でフォークリフトの
尻側が持ち上がってしまう。
そうならないように一般的な「カウンターバランス式フォークリフト」の
尻側には重りが付いており、見かけより相当重いらしい。
この教習所で使っている2tフォークリフトの車重は3.5tとのことだ。

また、フォークリフトは想像以上に転倒しやすいらしい。
ハンドル切れ角が80°前後(リーチフォークは90°)と、35°前後である一般車両の
2倍以上あり、普通の車の感覚で運転すると簡単に転倒する。
さらに段差にも弱く、20cmの段差でイチコロとの事。
・・・う~む、そんな物騒な乗り物だとは・・・。おいらは全く知らなかった。
教習に来ておいてよかったよ・・・。

万が一転倒してしまった場合、
「ハンドルにしがみつき、倒れる方向の反対側へ体を反らせるように」。
転倒での死亡事故は倒れ始めた際、ハンドルから手を離して脱出を試みた場合に
起こりやすいとの事。
おそらく慣性の関係だと思うが、倒れ始めると先に人が落ち、
その上にフォークリフトが倒れ込んでくる格好になるようだ。
恐エ~

その他、
・平らな所で荷役せよ
・走行とリフトの操作は絶対に同時にするな
・フォークリフト降車時は必ずリフト先端を地面に付けよ
旨を教わった。
敷地内で停車中のフォークリフト(ナンバー無し)の先端が車道にはみ出していて、
そこに道路を走行していた自動車が衝突し、
道交法と損害賠償の面でエライ目にあった業者の話なども聞いた。

16時過ぎから学科のテスト。

約10年ぐらい前、他県の技能訓練所でガス溶接技能講習を受講したときの
修了テストでは、試験官がテスト中に答案を見回り、出来の悪いヤツの横で
「ンンッ!ン!」とか咳払いして、まるでマンガの世界だったがw
このテストではそんなことは無かった。
まあ、そんなサービス(?)が無くとも普通自動車運転免許を持っている者には
大したことはないと思われる、○×式の簡単なテストだった。

明日からは いよいよ技能講習。
雨天の場合、雨合羽を着て行うという。
天気が悪くないことを祈るのみ。


(補足)
フォークリフトによる事故は、意外に多いようだ。
群馬県の場合、直近4年間に256件の休業災害が発生、死亡者もあるという。
転倒や落荷による圧死、衝突などで、やはり講習未受講者が多いとのこと。
 (参考、全国では)平成17年度は2607人の死傷者が発生
      http://1forklift.seesaa.net/

この記事をご覧になっている皆さん、フォークリフトは危険な乗り物のようです。
フォークリフトの資格無しで作業している人だっています。
フォークリフトのそばには近づかないようにしましょう。

 


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