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電力不足と八ッ場ダム① [行動指針]

発電所再稼動前に作業員が点検
  ”東京電力の福島第一原子力発電所の事故でこの夏、電力不足が懸念されて
 いることを受け、県が管理する高崎市の発電所で、休止していたタービン1基が
 7月から再び稼働するのを前に、作業員たちが点検作業に追われています。
  県が管理する、高崎市の「高浜発電所」は、天然ガスを使うタービンと、隣接する
 ごみ焼却場から出る熱を利用するタービンの2基で発電していましたが、このうち
 天然ガスを使うタービンは、燃料の高騰などのため、ことし3月から運転を休止して
 います。
  この発電所から電力を購入している東京電力がこの夏の電力の確保に向け、
 休止しているタービンの稼働を要請してきたことを受け、県は7月1日から再び
 稼働させる予定です。”
  ”県によりますと、天然ガスのタービンを再び稼働させることで、高浜発電所の
 年間の発電量は、7千万キロワットアワー増えることになり、これは一般家庭の
 およそ1万9千世帯が年間に消費する量に相当するということです。”
 (抜粋、改行・強調おいら)

連日の猛暑報道。電力使用率の上昇が報じられている。

本日のNHKのニュース7では、今年3月に休止した群馬県営火力発電所
「高浜発電所」(高崎市高浜町)のガスタービン発電機が7月より再稼働し、
東京電力に電力を供給するという。
少しは関東の電力事情が緩和されるか。

さて、電力不足が深刻になってきたので地元群馬の
八ッ場(やんば)ダムの話をしようw

群馬県の吾妻渓谷と川原湯温泉を潰して建造しようとしている八ッ場ダム。
前原元国交相のダム建造中止発言で有名になったダムだ。
ダム本体工事は、まだ未着手。
周辺の造成工事が進んでいる。

実はこのダム、建造すると東京電力の発電量が減る
そんで、東京電力に補償費用を政府が払うハメになる
財源は・・・もちろん、おいら達の税金だ

八ッ場あしたの会
 八ッ場ダムができると、水力発電量が大幅に減少
 ”2008年のダム基本計画の変更で八ッ場ダム事業に発電目的が加わりました。
 これは八ッ場ダム直下の吾妻渓谷に群馬県営の発電所を設置して、ダムからの
 放流水を利用して発電を行うものです(従属発電)。最大発電力は11,400kW、
 年間発電量は平均で約4100万kW時です(最大使用水量13.6m3/秒、
 有効落差104.94m)。
  このことから、国交省と群馬県は、八ッ場ダムはクリーンエネルギーも供給する
 と宣伝し、また、今回の福島第一原発事故で、水力発電を八ッ場ダムに期待する
 意見も出ています。しかし、実際は逆であって、八ッ場ダムができると、水力の
 発電量が大幅に減少してしまうのです。”
  ”吾妻川の水力発電所では流れ込み式で発電が行われています(下図1)。
 ダム予定地近辺から吾妻川下流にかけては六つの東京電力の発電所があって、
 それらの最大出力は合計112,400kWもあります(下表1)。吾妻渓谷と並行して
 走っている松谷発電所への送水トンネルには最大で25.6m3/秒の水が流れて
 いて、そのような大量の水を使って発電が行われています。松谷発電所で使った
 水はそのすぐ下流の原町発電所へと、順繰りに送られるため、発電用水が川に
 戻るのは吾妻川が利根川に合流してからです。
  八ッ場ダム予定地上流の取水堰では、下流の発電所に送水するため、
 吾妻川の水が大量に取水されており、晴天日はダム予定地付近の吾妻川の
 流量が少なくなっています。
 
 晴天日には流量が少ない吾妻川(ダム予定地)
 
 水力発電所に吾妻川の水を運ぶ送水トンネル

  このままの状態で八ッ場ダムができても水が十分に貯まらず、ダムの機能を
 果たすことができません。そこで、八ッ場ダムができた場合は現在、東京電力の
 発電所に送られている水の大半を吾妻川に戻して、ダム貯水池に入れる必要が
 あります。その影響は直下の松谷発電所だけでなく、下流側の発電所にも及ぶ
 ため、八ッ場ダムが完成すると東京電力の発電所の発電量が大きく減少
 することになります。
  1955~1984年の30年間の実績流量を使って、八ッ場ダムができた場合の
 東電発電所の発電量の減少を計算すると、年平均で22,400万kW時にも
 なります。
  このことから、八ッ場ダムができると、新設される八ッ場ダム発電所が生み
 出す発電量約4100万kW時の5倍以上にもなる発電量が既設の東電
 発電所から失われることがわかります。”
  ”なお、八ッ場ダムをつくる場合は、これまでの発電用取水量の大半を八ッ場
 ダムに入れるようにするため、国が巨額の減電補償金を東京電力に支払わな
 ければなりません。その金額は数百億円にもなると予想されますが、国交省は
 私企業との交渉内容を明かせないとの理由から、予想される減電補償額
 を明らかにしていません。 この減電補償は八ッ場ダムの事業費をさらに増額
 させる要因にもなります。

 吾妻川の水力発電所.gif
 八ッ場ダムによって影響を受ける東京電力(株)水力発電所.gif
 ”
 (抜粋、改行・強調おいら)

八ッ場ダムが計画されている吾妻川流域には既に数多くの発電所が存在し、
発電用の水力としては開発し尽くされている

おいらは、Web上で
「八ッ場ダムを建設中止し、水力発電量低下→国力低下を謀る前原・民主党め!」
のような書き込みを あちこちで見かけたが・・・

八ッ場ダムに設置予定の水力発電所は発電量を増やすものではなく、
既設の水力発電所で作られている電力を大きく減らす、
マイナス発電所だったのでした。orz

今回の福島第一原発事故で、原発以外の発電力が重要になってきたが。
その面でも八ッ場ダムを建造することは大きなマイナス。

既に東京電力の発電所が多数あるのに、更に小さい発電量の発電所を
わざわざ多額の費用を費やして建造。

しかも。
東京電力の水力発電量を大幅に低下させたうえ、多額の補償金を
毎年、おいら達の税金から捻出し、その額は秘密って・・・orz

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