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菅首相、最後の記者会見 [行動指針]

「脱原発依存、今後も努力」 菅首相、最後の記者会見 発言要旨 
 ”退陣にあたっての率直な感想は、与えられた厳しい環境のもとでやるべき事は
 やったという思いだ。東日本大震災からの復旧・復興、東京電力福島第1原子力
 発電所事故の収束、社会保障と税の一体改革など、内閣の仕事は確実に
 前進している。内閣としては一定の達成感を感じている。
  首相として力不足、準備不足を痛感したのは福島での事故を未然に防ぐ
 ことができず、多くの被災者を出してしまったことだ。
  原発事故はいったん拡大すると広範囲の避難と長期化が避けられない。
 私が出した結論は原発に依存しない社会を目指すということだ。原子力事故の
 背景には、「原子力村」という言葉に象徴される、原子力の規制や審査の
 あり方、行政や産業のあり方、文化の問題まで横たわっていることに改めて
 気づかされた。
  首相を辞職した後も、放射能汚染対策、原子力行政の抜本改革、
 原発に依存しない社会の実現に最大の努力を続けていきたい。
  世界は国家財政の危機という難問に直面している。首相就任後、議論を
 重ねて6月に社会保障と税の一体改革の成案をまとめた。
  社会保障と財政の持続可能性を確保することはいかなる政権でも避けて
 通ることができない。諸外国の例でも、これ以上先送りすることはできない。
 与野党で協力して(改革を)実現してほしいと切に願っている。
  私の在任期間中の活動を歴史がどう評価するかは後世の人々の
 判断委ねたい。思いが国民にうまく伝えられず、ねじれ国会の制約の中
 で円滑に物事を進められなかった点は大変申し訳なく思う。
  国民の間で賛否両論ある困難な課題にあえて取り組んだ。将来世代
 に先送りした問題の後始末をやらせてはならないという強い思いに
 突き動かされたからだ。
  持続可能でない財政や社会保障制度、若者が参入できる農業改革、
 エネルギー需給などの問題については適切な政策を進めないと、私たちの
 世代の責任を果たしたことにならない。次に重責を担う方々にもこの思いは
 共有してもらいたい。
 【政治空白】
  ――首相の正式な退陣表明までの間、政治空白に陥ったという指摘がある。
  「復興基本法の成立や原子力安全庁を設置する方針を閣議決定した。
   この3カ月間は実りの多い政策実行の期間だった」
 【代表選】
 ――民主党代表選では誰を支持するか。
  「難しい課題でも自らの責任で国民の理解を得ながら進む人がリーダー
   にふさわしい。復旧・復興、原発事故の収束もやり遂げることのできる人に
   次の代表や首相になってほしい」
 ――小沢一郎元代表を重要ポストで処遇してでも挙党一致を目指すべきか。
  「特定のグループを排除しようと思ったことはない。党員資格の停止も
   一定の手続きにのっとって結論を出した」
 ――次期首相が衆院を解散すべきか。
  「一人の人が(首相を)4年やるのが望ましい。任期が来れば、任期満了
   での選挙になることが当然だ」
 ――マニフェスト見直しが争点になっている。
  「財源捻出は見通しが甘かったところもあった。ただマニフェストの重要性
   は変わらない」
 【原発】
 ――事故の翌日に原発を視察したことに批判があるが後悔はないか。
  「現場の責任者である所長と意見交換できたことは、非常に意味の
   ある行動だった」
 ――脱原発依存を打ち出したことには強い抵抗があったのではないか。
  「これからも原発に依存しない社会に取り組むし、その道は開かれている」
 ”
 (抜粋、改行・強調おいら)
 
菅直人。 
東に放射能が漏れたのに西の国に謝りに行くような人w
が権勢を振るう政党の中にあって、それなりに成果を上げたと、 
おいらは評価したい。
 
 ・福島第一メルトダウンの脅威に逃げを打とうとした東電を逃さなかった。
 ・浜岡原発を止めた。(止めただけだが、皆がよってたかって訴訟を起こしても
              止めることができなかったものを あっさり止めた。
              鶴の一声の威力と、首相の重要性を再認識させた)
 ・脱原発を表明した。(歴代総理 初)
 ・再生エネルギー特別措置法を成立させた。
  
おいらは民主党を支持しないが、
以上の菅首相の功績は後世に評価されるだろう。
自民党政権では考えられなかったことだ。 
 
ま、菅内閣の欠点を挙げれば切りがないけどw

会見終了後。各人の表情が物語るものは・・・
記者会見を終え会見場を後にする菅首相(26日午後、首相官邸) 

おいらは
民主党を支持しないが、菅直人や、土屋たかゆき は支持する。
自民党を支持しないが、麻生太郎や、河野太郎 は支持する。

おいらは、白かろうが黒かろうが
ネズミを捕るのが良い猫だと思う。

右も左も関係無い。
日本を良い方向に導くと思われる人間を支持する。
それが おいらのスタンス。 


浜岡原発を止めた当たりから、マスコミやネットでの評価が酷くなった。
「思いつき」とか「脱原発表明は政権延命目的」とか。
 
「思いつき」と言う人は、首相が誰とも何の打ち合わせや相談をしていないと
何で分かったのでしょうか?
どうやって たった今、首相の頭の中に思い浮かんだと分かったんでしょうか?
超能力者なのか?w

脱原発表明が政権延命目的か否かは、
菅氏が首相辞任後に脱原発の活動をするか否かで
政権延命のパフォーマンスであったか、マスコミのネガティブキャンペーン
であったかが分かるだろう。


一般庶民は、
皆が悪いと思うものが悪いと思う。
皆が良いと思うものが良いものだと思う。
そこにつけ込む。 
これが原発推進勢力のやり方。
マスコミは彼らのもの。

ネットの記事・書き込み・コメントも同じだ。
ネット上では、簡単に公平な第三者を装える。
記事の数・コメントの数は、全く当てにならない。 
内容をよく判読し、吟味し、たとえ数が少なくても
正しいと思われるものを信用するしかないのだが。


かくして
原発推進勢力の思惑通り、脱原発派の菅首相は退陣
することになった。
次に選ばれる首相は、原発推進派の
眼鏡にかなった者であろう。
 
線香花火のように粘りに粘った末に実現させた、
再生可能エネルギー特別措置法。
まだ大枠が決定されたのみで、買い取り価格や期間などの
具体案は未決定。 
 
この法案が原発推進勢力によって骨抜きにされないように、
皆で監視が必要だ。


首相退陣へ─最後に挙げた成果
 ”菅氏が首相に就任したのは昨年の6月。市民活動出身の菅氏が、政治を
 裏側で進める日本の慣習を打ち砕くのではと、大きな期待が持たれた。
  だが、早々に増税を宣言したのを皮切りに、菅首相が任期のあいだとった
 政策は不人気続きだった。昨年9月に領土問題をめぐる中国との外交論争で
 失態を演じて以来、世論調査での支持率は下がる一方だった。
  3月11日の東日本大震災と、原子力発電所の危機をめぐる対応への不満、
 野党の敵対的な姿勢を背景に人気はさらに下がり、民主党員からも辞任を
 求められるほどになった。首相就任時には66%だった支持率が、15%までに
 低下した。菅氏は今週、間違いを犯した責任をとって辞めるのではないと
 述べた。”
  ”菅政権を特徴づけたのが、東日本大震災だった。マグニチュード9.0の
 地震は記録に残っている中で最大規模であり、さらに30-40メートルにも
 達する津波が襲った。この災害により、2万人以上が死亡または行方不明
 となり、10万棟以上の建物が破壊された。
  この震災により、福島第1原子力発電所で、チェルノブイリ以来最悪の原発
 危機が起こった。3つの原子炉でメルトダウン(炉心溶融)が起こり、東北地方
 の広い地域に放射能汚染が広がった。
  津波が発生した地域における素早い対応、特に自衛隊の活動
 について、海外からは幅広く称賛の声が寄せられた。
 だが、国内での見方はまったく異なっていた。
  首相の下に人々が結集することはなく、さまざまな方面から菅首相は
 攻撃を受け、自身の内閣からも攻撃された。菅首相は、官僚的な東京電力
 が危機を真剣に受け止めないのではないかとの懸念から、自ら原発危機に
 かかわり、そうした細部への介入が批判された
  野党の自由民主党は政権奪回のチャンスを嗅ぎ取り、協力を拒否した。
  強敵の小沢一郎元代表が政権に影を落とし、菅首相は民主党内でも次第に
 孤立を深めていった。菅氏は昨年9月の代表戦で小沢元代表を破り、それに続く
 小沢氏の政治スキャンダルで、小沢氏の命運は封じ込められたかのように
 見えた。だが小沢氏は党内のリーダーや前首相の鳩山由紀夫氏らと組み、
 菅氏を苦しめた。
  しかし、反対者をやり過ごし、望むものを手に入れるまで菅氏は居座り、
 驚くべき結果を出した
  菅首相は、政府が資金を確保するうえで不可欠となる公債発行特例法
 を成立させた。
  さらに注目されるのは、日本の10の電力会社が独占し、厳しく規制
 されている電力業界を開放する画期的な法律を成立させたことだ。
  福島第1原発の事故の後、国民が原発を恐れているのを感じ取り、菅首相は
 再生エネルギー特別措置法を押し進めた。風力や太陽光による電力など、
 外部からの電力を電力会社が買い取ることを義務づけたものだ。
  日本はこうした展開において出遅れており、大型原発プロジェクトに依存度
 を高める傾向があった。財政難の地方自治体も、原発に付随する大型の
 補助金を望んでいた。
  菅首相が「退陣の条件」のリストにこれを掲げなければ、こうした法案
 が成立する見込みはほとんどなかった。
 (抜粋、改行・強調おいら)

2011.8.29 「菅直人や、」に抹消線追加。

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