入試とカンニング [教育]
入試ネット投稿:「自分1人でやった」仙台の予備校生逮捕
http://mainichi.jp/select/today/news/20110304k0000m040089000c.html
aicezuki逮捕。
下手打ったな。
ま、自殺してなくて良かった。
思った事。
おいらにとっては高校入試が
当時の一大目標だった。絶対に合格すること。
母子家庭で貧しい家庭であったので、
大学進学はあきらめていた。
大学に行ったほうが、自分の人生が楽になることは
分かっていたが、一人で頑張って二人の子供を
高校に進学させようとしている、
中卒の母親に負担はかけたくなかった。
小学校。
母が給料の良い所で働くために転校することになった。
大好きなクラスの皆とお別れ。オレは下を向いていた。
高校入試に滑り止めは受けられない。
母親に私立高校の月謝を払える稼ぎはない。
1発勝負。
もし落ちたら中卒で就職し、翌年に定時制に受験。
小学二年の夏の終わり、転校先の学校で そう思った。
それなのに、かけ算九九が覚えられなかった。
覚え終わったのは40人中、後ろから2番目。
皆は暗記ができるのに、自分は暗記がまるでダメ。
「これじゃ、高校入試に受からない!
嫌な思いをしてまで引っ越したのに、意味が無くなる!」
自分は暗記ができない。
どうしたら自分の頭は勉強を覚えられるようになるのだろう?
そればかりを考えた。
皆は塾に通っていた。
自分の家は、お稽古ごとは一切無い。
お金が無いのは知っていた。
オレが学校で必死で勉強しても、皆は塾でも勉強している。
一時的には勉強で勝てたとしても、
今度は家庭教師とか付けてきて、
結局は負けるんじゃないか。
生まれついての差は、埋めようがない。
そう思った。
でも負けるのだとしても、オレには勉強するしかない。
それしかできないんだ・・・と思った。
自分に言い聞かせた。
だから授業中は真剣に先生の話を聞いた。
中学時代。
クラス内でイジメを見た。
両親が盲目のA、
親がヤクザで本人がテンカンの持病があるB
を狙って、あいつは集団でイジメていた。
テンカン持ちのBが机の中身をぶちまけられた。
オレは黙ってそれを目の前で見ていた。
何も言わなかった。
中のものをかき集めようとしていたBを、
あいつは足蹴にした。
オレはそれを黙って見ていた。
それでも何も言わなかった。
イジメが終わりあいつが去った後、
かき集めを手伝った。
Bの一筋の涙を見た。
Bは体格が良かった。背が高く、闘士のような体格だ。
1対1でケンカをすればBは絶対に負けない。
でもテンカン持ち。発作が起これば無力。
何をされるか分からない。
Bは勉強ができないが、そんな事は分かる。
だから反撃できない。
それを分かっているからあいつはイジメる。
ダルマを蹴るのは さぞかし楽しいとみえて、
足蹴にしているとき、あいつは素晴らしい笑顔を見せた。
オレはあの顔を一生忘れない。
あまりの卑怯さ。
怒りのあまり、イジメるあいつを
血だるまにしてしまうのが恐かった。
それによって自分の内申点が悪くなるのが恐かった。
自分の保身のために面と向かって声を上げなかった。
情けないオレ。
オレもイジメを受けた。
部活を辞めた。帰宅部。
皆は充実した学校生活を送っている。
あいつは勉強も運動もでき、
先生には優等生で通っていた。
中学時代は、母が急速に頼りない存在に
変貌したように感じたときでもあった。
ヒステリックで辻褄の合わない事ばかりする人だと。
しょっちゅうケンカした。
弟ともケンカした。
家庭内で孤立した。
ちょっと嫌なことがあると、すぐに学校を休んだ。
中学1~2年で計百十数日だったか。
「腹痛のため、かかりつけの病院へ行く」
学校を休み、休業日と知っているのに、
わざわざ遠く離れた町まで電車を乗り継いで出掛け、
「病院に着いたけど休みだった」と仕方なげに母へ連絡。
近場の田んぼのV字型の溝に、
大人達に見つからないように身を潜ませ、
仰向けに寝転んだ。
昼の青空が目に映る。
「勉強出来ないヤツなら勉強出来るようになればいいが、
勉強できて こんな落ちこぼれてるんじゃ救いがないな・・・」
流れる雲を見つめながら近くの店で買ったポテチを
パクついた。
なにやってんだろう、オレ。
学校は大量に休んだが、授業は真剣に受けた。
国語の時間に さっき分からなかった数学を考える。
生じた遅れは必ず翌日中に取り返した。
勉強だけは、負ける訳にはいかなかった。
オレは高卒止まりだが、イジメたあいつは大学まで行くだろう。
要領よくやって、社会で成功するんだろう。
だがオレはあんな人間のカスには絶対負けん!
いつか必ず力を付けて、弱い人を助けられる人間になるんだ!
必ず!
いざ受験のシーズンに入り、県内で行われた一斉模試にて
希望校の希望学科において1位を取ったときは
素直にうれしかった。
必死こいて勉強してきたのは無駄じゃなかったんだ。
塾に行っても、授業をマジメに受けていない連中は
成績が悪かった。
日々の積み重ねがものを言うことを、その時知った。
あいつには勉強で負けなかった。
自分の学年順位で それが分かった。
当然、本番の受験でも合格した。
・・・かなり脱線したか。
言いたいことは、
①プレッシャーに押し潰されそうになっても
それを跳ね返せたとき、もの凄い自信が付く。
②たとえ挫折しても、無心に努力を続けていると
意外な所から助け船が出る。
③困難にあっても生き抜く力を養っておくことが必要。
②の件。
入試の成績は合格圏内であっても、ボーダーの場合
欠席日数で落とされる可能性が高かった。
そこで当時の担任が欠席日数をゴニョゴニョ
してくれたっぽい。
今思うと、放課後とかクラスの勉強が出来ないヤツに
勉強を教えたり、
先生に大学進学を勧められたとき、裕福でないので働く道を選ぶ
旨を話す潔さに 心を動かされたのかも知れん。
この恩師は、学校で「鬼の○○、仏の○○」と言われ、クラス内での
イジメを絶対に許さなかったような人だったから。
また高校在学中、人生終了かと思われる
もの凄いピンチに見舞われ、
その影響で5科目赤点になり、追試をやっても
まだ英語が赤点だったが、
英語の先生が追追試の時にゴニョゴニョしてくれ、
留年を回避することができた。
「マジメに頑張っていたから」だと聞いた。
世の中には
弱い者が苦しむ姿に優越を感じ、自分の保身のみに動く人がいるが、
無心に努力し頑張っている者・世のため人のために働く人を
放っておかない人だっているのだ。
③。
そもそも不正な手段で他を蹴落としても、
社会に出てから やっていけない。
社会に出てからが大変だ。
自分がどんなに努力しても、
絶対に抗えない力に流されることもある。
様々な所に人生の落とし穴だってある。
困難に陥ったとき、
それでも生き抜くための力・知恵は、
自分でもがいて初めて手に入る。
本番になる前に、その力を少しでも得るために、
若いうちに挫折は経験しておいた方がいい。
さもないと困難に陥ったとき自殺するハメになる。
来年/再来年など、近いうちに受験を迎える若い人、
また そのような受験生を抱える親御さんは、
是非とも今回の事件を他山の石として、
正々堂々、事に当たってほしいと思う。
決して目先の利益に囚われることなく
邁進してほしい。
お湯を注げば3分もあればラーメンが食べられる現代、
成功もインスタントに得ようと思いたくなるのは
人の性かもしれないが、
インスタントな成功というのは大概、
人生のワナであることが多い。
無職の立場上、甚だ僭越ではあるが・・・
低学歴でも立派に生きていける。
性根が良いことが第一条件。
省みて悪いと気付いたら即座に改めること。
ちょっと知恵を巡らせば、専門学校卒・大学卒並み、
あるいは以上の能力や収入を得ることだって
十分にできる。
最後に・・・
昔から言われていることだが、
おいらの本当に言いたいことを、
声を大にして言わせていただく。
カンニングは
やっちゃいカンニング!
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