風力発電で原発40基分の発電が可能 [行動指針]
風力発電で原発40基分の発電可能 環境省試算
http://www.asahi.com/national/update/0421/TKY201104210510.html
”環境省は21日、国内で自然エネルギーを導入した場合にどの程度の発電量が
見込めるか、試算した結果を発表した。
風力発電を普及できる余地が最も大きく、低い稼働率を考慮しても、
最大で原発40基分の発電量が見込める結果となった。
風の強い東北地方では、原発3~11基分が風力でまかなえる計算だ。
同省は震災復興にあたり、風力発電を含めた自然エネルギーの導入を提案して
いく方針だ。
今回の試算は、理論上可能な最大導入量から、土地利用や技術上の制約を
差し引き、さらに事業として採算性を確保できることを条件に加えた。
試算によると、固定価格買い取り制度など震災前に政府が決めていた普及策
だけでも、風力なら日本全体で約2400万~1億4千万キロワット分を導入できる。
風が吹いているときだけ発電するため、稼働率を24%と仮定。それでも出力
100万キロワットで稼働率85%と仮定した場合の原発約7~40基分
に相当する。”
(抜粋、改行・強調おいら)
風力発電の稼働率24%は甘い(実際の所16%~20%ではないか?)と思うが、
原発の稼働率85%も甘い(実際は70%以下)のでチャラだな。
ただし東北など電力需要を上回る発電量が期待できる地域がある一方で、
電力会社間の送電には、送電ロスや50Hz/60Hzの壁など、
現状では限界があり、試算どおりに導入するのは
短期的には難しいらしい。
しかし少なくとも東北地方の場合。
風力発電設備さえあれば、東北地方のみで消費する電力は、
原発を1基たりとも稼働せずに賄えるようだ。
wikiを見ると。
http://ja.wikipedia.org/wiki/風力発電
”日本における単純な(温暖化対策などのコストを含めない)単位発電量あたりの
コストは平成13年の時点で10〜24円/kWhとされ、国内でも条件さえ良ければ
実用水準に達する。平成8年の時点で、100kWの小型機ながら9〜12円/kWhを
達成した例(山形風力発電所:現在のたちかわ風力発電研究所)
などが報告されている。”
”普及の最も進んでいるデンマークでは
既に国全体の電力の2割が風力発電によって賄われ、
なおも普及を進めており、2025年には5割以上に増やせるとしている。
スペインでは2010年に風力発電で電力需要の16.6%を供給し、
また電力由来の二酸化炭素排出量の26%を削減した。
非化石エネルギーのシェア増加により電力コストが抑えられて隣国フランス
よりも安価となり、2010年には8.3TWhを輸出した。
また2011年3月には風力発電による月間の発電量が21%を占め、
原子力やガス複合火力を抜いて最大の電力供給源となった。”
(抜粋、改行・強調おいら)
日本国内においても、
小規模ながらも9〜12円/kWhと火力発電・原子力発電と
肩を並べる発電コストを達成した例があり、
完全に実用段階にある。
しかし・・・
原子力発電が電力エネルギーの主成分であるフランスよりも、
風力発電が電力エネルギーの主成分であるスペインの方が
電力コストが安価である事実。
「原子力は安価」ってホント?w
なお下記表は、wikiよりの抜粋。
風力発電設備の既設分・新規分は、中国がダントツ。
日本はランク外・・・。
政府はエネルギー予算を原発補助金にばかり使ってないで、
再生可能エネルギー推進に使え!
世界の潮流に乗り遅れてしまうぞ!
世界累計設置容量(2010年末) | ||
順位 | 国名 | 容量(GW) |
1 | 中国 | 42.3 |
2 | 米国 | 40.2 |
3 | ドイツ | 27.2 |
4 | スペイン | 20.7 |
5 | インド | 13.1 |
6 | イタリア | 5.8 |
7 | フランス | 5.7 |
8 | 英国 | 5.2 |
9 | カナダ | 4.0 |
10 | デンマーク | 3.8 |
その他 | 26.5 | |
- | 世界全体 | 194.4 |
世界新規設置容量(2010年) | ||
順位 | 国名 | 容量(GW) |
1 | 中国 | 16.5 |
2 | 米国 | 5.12 |
3 | インド | 2.14 |
4 | スペイン | 1.52 |
5 | ドイツ | 1.49 |
6 | フランス | 1.09 |
7 | 英国 | 0.96 |
8 | イタリア | 0.95 |
9 | カナダ | 0.69 |
10 | スウェーデン | 0.60 |
その他 | 4.75 | |
- | 世界全体 | 35.80 |
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